「イエス・キリストの誕生」

【聖書の個所】

イエス・キリストの誕生の次第はこうであった。母マリヤはヨセフと婚約していたが、まだ一緒にならない前に、聖霊によって身重になった。 夫ヨセフは正しい人であったので、彼女のことが公けになることを好まず、ひそかに離縁しようと決心した。 彼がこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。 彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。 1すべてこれらのことが起ったのは、主が預言者によって言われたことの成就するためである。すなわち、

「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。
その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。

これは、「神われらと共にいます」という意味である。 ヨセフは眠りからさめた後に、主の使が命じたとおりに、マリヤを妻に迎えた。 しかし、子が生れるまでは、彼女を知ることはなかった。そして、その子をイエスと名づけた。

(マタイによる福音書1章18~25節)

「イエス・キリストの系図」

【聖書の個所】

アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。
アブラハムはイサクの父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父、 ユダはタマルによるパレスとザラとの父、パレスはエスロンの父、エスロンはアラムの父、 アラムはアミナダブの父、アミナダブはナアソンの父、ナアソンはサルモンの父、 サルモンはラハブによるボアズの父、ボアズはルツによるオベデの父、オベデはエッサイの父、 エッサイはダビデ王の父であった。
ダビデはウリヤの妻によるソロモンの父であり、 ソロモンはレハベアムの父、レハベアムはアビヤの父、アビヤはアサの父、 アサはヨサパテの父、ヨサパテはヨラムの父、ヨラムはウジヤの父、 ウジヤはヨタムの父、ヨタムはアハズの父、アハズはヒゼキヤの父、 ヒゼキヤはマナセの父、マナセはアモンの父、アモンはヨシヤの父、 ヨシヤはバビロンへ移されたころ、エコニヤとその兄弟たちとの父となった。
バビロンへ移されたのち、エコニヤはサラテルの父となった。サラテルはゾロバベルの父、 ゾロバベルはアビウデの父、アビウデはエリヤキムの父、エリヤキムはアゾルの父、 アゾルはサドクの父、サドクはアキムの父、アキムはエリウデの父、 エリウデはエレアザルの父、エレアザルはマタンの父、マタンはヤコブの父、 ヤコブはマリヤの夫ヨセフの父であった。このマリヤからキリストといわれるイエスがお生れになった。
だから、アブラハムからダビデまでの代は合わせて十四代、ダビデからバビロンへ移されるまでは十四代、そして、バビロンへ移されてからキリストまでは十四代である。
(マタイによる福音書1章1~17節)

「世界の始まりの光」

【聖書の箇所】

はじめに神は天と地とを創造された。 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
神は「光あれ」と言われた。すると光があった。 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。
(創世記 1章1~5節)